追分では、昨年12月2度にわたって大和橘の実の収穫を行った。
摘果と選果で、総延べ人員45人、総延べ時間149時間、収穫量約200㎏である。
内訳は1日に、摘果10人28時間、選果に12人46時間で、収支はもちろんマイナスである。
買取業者の注文で、橘実をS,M,L,LLに分類したが、手作業による選別に時間がかかり過ぎ、収穫量が増えれば増えるほど赤字が出ることになる。
これは今後の重要な課題である。今回は、大半の人員がボランティアで奉仕したので、事なきを得ているがー。
作業は、午前中に摘果、午後選果である。
黙々と選果作業をしながら、なぜか丸岡秀子さん(1903-1990、社会評論家「日本農村婦人問題」など著書多数)のことを思い出した。
丸岡は幼いころ長野県南佐久の小作農家祖父母に育てられた。
祖父母は早朝から夜遅くまで働き、秋には収穫したコメ俵が倉庫に積み上げられるが、日を経ずして、何処からか男たちがやってきて、その米俵をすべて大八車に乗せて持って行ってしまう(注;地主さんのところへ運び込まれる)。
祖父母はいつも粗末な麦飯を食べていた・・・。
丸岡が生涯をかけて農民の生活改善のために全国を回り、評論を書き続けた原点が、この祖父母の姿であった。
橘の実を選り分けながら、百年前の農家の風景と今と、さして変わりはないではないか!人の命、食につながる農業が、年間を通して、耕作や草狩り、水やり、施肥、刈り〔摘み)取りなど、人の手によって成り立っており、それに対する報いは少ない、ということを実感した。
戦後とくに近年、農業の大規模化、機械化、合理化など様々に農業政策は試みられた。
しかしわが国のように、狭小の土地で家族的営農を続ける大半の農家には、どれほどの恩恵があったのか。
いまや日本は輸入農産物に頼る食生活!改めて、日本の農業政策の深淵で不条理な課題に思いを至したのであった。
(MK)
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