奈良追分コミュニティ

BLOGブログ

大和橘の収穫のデータから。

2021.1.20 

追分では、昨年12月2度にわたって大和橘の実の収穫を行った。
摘果と選果で、総延べ人員45人、総延べ時間149時間、収穫量約200㎏である。

内訳は1日に、摘果10人28時間、選果に12人46時間で、収支はもちろんマイナスである。
買取業者の注文で、橘実をS,M,L,LLに分類したが、手作業による選別に時間がかかり過ぎ、収穫量が増えれば増えるほど赤字が出ることになる。
これは今後の重要な課題である。今回は、大半の人員がボランティアで奉仕したので、事なきを得ているがー。

作業は、午前中に摘果、午後選果である。
黙々と選果作業をしながら、なぜか丸岡秀子さん(1903-1990、社会評論家「日本農村婦人問題」など著書多数)のことを思い出した。
丸岡は幼いころ長野県南佐久の小作農家祖父母に育てられた。
祖父母は早朝から夜遅くまで働き、秋には収穫したコメ俵が倉庫に積み上げられるが、日を経ずして、何処からか男たちがやってきて、その米俵をすべて大八車に乗せて持って行ってしまう(注;地主さんのところへ運び込まれる)。

祖父母はいつも粗末な麦飯を食べていた・・・。
丸岡が生涯をかけて農民の生活改善のために全国を回り、評論を書き続けた原点が、この祖父母の姿であった。

橘の実を選り分けながら、百年前の農家の風景と今と、さして変わりはないではないか!人の命、食につながる農業が、年間を通して、耕作や草狩り、水やり、施肥、刈り〔摘み)取りなど、人の手によって成り立っており、それに対する報いは少ない、ということを実感した。

戦後とくに近年、農業の大規模化、機械化、合理化など様々に農業政策は試みられた。
しかしわが国のように、狭小の土地で家族的営農を続ける大半の農家には、どれほどの恩恵があったのか。
いまや日本は輸入農産物に頼る食生活!改めて、日本の農業政策の深淵で不条理な課題に思いを至したのであった。
(MK)

関連記事

追分ロハス体験講座ハーブ編が始まります

追分ロハス体験講座ハーブ編が始まります

2020.10.20 

10月23日(金)追分パークで、「追分ロハス体験講座」がスタートします。 ご存知のように、追分ファームでは、ロハス( Lifestyles of Health and Sustainability) をめざして、梅・大和橘・ハーブ・レモン・有機栽培の野菜などを栽培しています。 今回は、10月から11月にかけての3回シリーズの「ハーブ編」と…

続きを読む

大和橘が和菓子になりました

2021.1.31 

京都のっ老舗菓子舗 老松様のFBより転載: ついに商品となりました! 菓祖神、田道間守が常世の国から持ち帰ったという伝説の柑橘である『橘』を供給していただける事になりました。 奈良の追分梅園様とのご縁を頂けたことがきっかけです。 構想、試作、検体、パッケージというプロセスを経て1年越しに販売にこぎつけました。 若い頃から橘をお菓子にしてみ…

続きを読む
追分パークの入口に看板が新設されました

追分パークの入口に看板が新設されました

2021.5.18 

長年念願だった追分パークの表示看板が、有志の手作りで出来上がり、設置されました。 周りには太陽光発電による電飾がめぐらされています。 国道38号線(暗峠奈良街道)沿いなので、ドライバーにもハイカーにも目に飛び込んでくるでしょう。 掲示板の役目も果たしますので、追分ニュースもお知らせ出来ます。 現在は、追分キャンプを利用するキャンパーさんた…

続きを読む
青梅の販売

青梅の販売

2021.6.3 

2021年の梅狩りは、コロナの関係で中止となりましたが、梅は豊かに実をつけ、限られたスタッフで、600kg近い青梅が採れました。 それをキズありキズなし等の梅を選り分け、さらにS~3Lサイズ別に分ける工程をすべて手作りで行いました。 そして、今年初めてイオン南富雄店で店頭販売を行いました。 「追分の梅林が復活したのですね?」と訊ねて喜んで…

続きを読む
追分自省

追分自省

2020.12.7 

11月の半ば、東京の都市農地活用支援センターのアドバイザーお二人が、追分に来られました。 こちらから、アドバイス要請をお願いしたからでもありましたが、事前に奈良追分協議会のこれまでの経緯や活動について、詳細に調べた資料を作成して来られたのには、さすが!と思わされました。 しかし調べられたでデータはやや古いので、現状との乖離がありました。 …

続きを読む